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05.01
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02.11
ハルキさんが『トコ「ふぉんのこと好きだよ、好きだよ。でもね、」ふぉん「…もういい」トコ「ふぉん…」ふぉん「お前が好きだ。それだけでいいだろ。」(→抱き合います)』という恋デジのストーリーを仰られてたので便乗しますよ。
あと、前にハルキさんかドラさんが『ふぉんくんが振られた後でチェキ子が「ふぉんくん泣いてるの?」と慰める』みたいなつぶやきをしてらしたんだけど探してもログ見つからなかった。ので、ドラさんの絵と、自分の記憶でどうにかしてみようと思います。

まあ私が書くのはチェキ子中心の外伝な訳ですが。
いいの。本編はハルキさんやドラさんたちにお任せするの。



+++



ああ、何て場面に出くわしてしまったのだろう。自分のタイミングの悪さを嘆く。
「ふぉんのこと好きだよ、好きだよ。でもね、」
「…もういい」
「ふぉん…」
オレンジ色に色付いた教室に、トウコとふぉんくんが居た。
これは、部外者が聞いてはいけない会話だ。例え二人が私の幼馴染であろうとも、トウコの好きな人を私が知っていても、ふぉんくんがトウコのことを好きだということを知っていても。…知っているからこそ、聞くべきではない。
そう思い、静かに此処から離れよう、と思ったとき、ふぉんくんの声が聞こえた。聞こえてしまった。
「お前が好きだ。それだけでいいだろ」
そう言ってふぉんくんはトウコのことを抱きしめた…らしい。
私は耐え切れなくなって、思わず走り出した。足音が聞こえてしまうかもしれない、と思う余裕なんてないままに。

どこをどう走ってきたのか覚えていないけれど、私は気付けば部室に居た。
もう部活の時間は終わっているし、もう此処には誰も来ないだろう。そのことに安心したのか、それとも他の理由なのかは分からないけれど、私はその場に座り込んでしまった。
「お前が好きだ」
トウコへ向けたふぉんくんの言葉がよみがえる。
ふぉんくんがトウコのことを好きなのは知っていた。ふぉんくんは分かりやすいから、私だけではなくてみんな知っている。本人は周囲にバレていないと思っているだろうけれど、知らないのはきっとトウコくらいだ。
だから、ふぉんくんの口から直接気持ちを聞いたって、平気な筈、だったのに。
「どうして、こんなに悲しいんだろう…」
涙が止まらなかった。



+++

チェキ子ちゃんがふぉんた慰める所まで書きたかったけどやっぱり少女漫画は限界だった。
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